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一盌から平和を紡いだ 千玄室大宗匠を偲んで
茶道裏千家第15代家元、千玄室大宗匠がご逝去されました。謹んでご冥福をお祈り致します。
政経塾時代、松下幸之助塾主との深いご縁により、2008年2月京都今日庵にて、鵬雲斎大宗匠・坐忘斎お家元御両名お揃いの御前で盆手前のご指導を頂き、お茶を立てさせて頂いた貴重な研修の機会を頂きました。
写真は2016年、裏千家淡交会徳島大会でご講演を頂いた際のもの。「一盌からピースフルネスを」は、”空飛ぶ家元”と呼ばれた師が、茶道を通じた世界の平和友好を貫かれた哲学そのものだったと存じます。
1943年日本海軍航空隊のパイロットとなった師は、徳島基地に配属になりました。
連合国海軍の艦艇を攻撃する特別攻撃隊の仲間たちが次々とコックピットに乗り込む際に”最後の一椀”を献茶し続け、自分も最後は同じくいく覚悟で終戦を迎えたお話しなど、当時の厳しい状況を切々と1時間超えてお話しを伺わせて頂きました。
重ねて心よりご冥福をお祈りし、日本人の心でご指導頂きましたご縁に衷心より感謝致します。